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​大きな銀杏のある家

竣工    2020年
主要用途    専用住宅
延床面積  151㎡ 
構造    木造在来工法
規模    地上2階
施工    株式会社 矢口工務店 楠木工所 平成熱学 Rooms
掲載    
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​長野県松本市に建つ、ご夫婦と3人のお子さんが暮らす住宅です。
クライアントは築30年の中古住宅を17年前に購入し、リフォームをしながら暮らしてきましたが
外部の劣化や水廻りの不具合が生じてきたので、数年前から建替を検討されていました。
最初に建築相談のメールを頂いたのが2016年の4月です。
2015年に出版された『あるしてくとVOL.3』に掲載した
『みはらしの家』(飯田市)を見て、気に入って頂いたのがご縁です。
比較的余裕のあるスケジュールでしたので、基本設計に十分な時間をかけることが出来ました。
計画調書の記されていたご要望は
『コンパクトであるが多目的に暮らせる家』
『歳を重ねると「何もしない時間」「ただ居るだけの時間」が増えるので、その時間を豊かに暮らせるようにしたい』・・・
敷地は、市街化調整区域、道路と敷地の間に水路が流れていたので諸手続きに時間がかかりましたが、2019年の5月に着工しました。
1階は南側のダイニング・キッチンを建物の中心に配置しています。
キッチンは特注で製作し、ダイニングとの間に食器棚兼配膳台を造っています。
ダイニングの南側にはサンルームを設け、ダイニングとは壁内に引込む事の出来る『簀戸』で緩やかに仕切られています。
サンルームの床はタイル貼りとし、太陽の熱を蓄熱させる効果も期待しています。
西側にリビングを設けています。リビングの一部は『畳の間』としています。
東側にはプライベートな部屋(寝室・子供室・書斎)を配置しています。
水廻りはダイニングから直接入れるようにして、北側に配置しています。
​2階は納戸スペースと予備室を設けています。
外壁は砂漆喰塗、屋根はガルバリウム鋼鈑葺きとし、平屋部分は切妻屋根・2階が乗る部分は寄棟屋根としています。
暖房はダイニング・キッチンにエアコン、トイレにガス熱源のパネルヒーターを設置しています。
プライベートな室には将来エアコン設置できるようにコンセントを設けています。
給湯熱源は灯油ボイラー、南側の屋根には太陽熱温水器のパネルを載せ、太陽の熱で温めたお湯を給湯に廻しています。
建替ですが、設計工房 悠のコンセプトでもある『懐かしさをも感じられる家』になったと思います。
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